夜中の3時に起こされる…。やっと荷物が届いたのだ。
初の海外のハプニング。なかなかのものだ。そんなハプニングを楽しんでいるもう一人の自分が居るのに気が付く。トランクを取りにロビーへ、ついでに明日のシャトルバスについて片言の英語でカウンターで聞いてみる。
中途半端な時間に起きたものだから起床の6:30までこれまた中途半端。
寝つきは良いのだがしっかり3時間で起きてしまい気分が良いのか悪いのか分らない。
トランクが来たことで着替えがあるのでシャワーを浴びて朝食をとる。(どうやらスリッパはマナー違反という事を皆に指摘され2人して部屋に戻り靴に履きかえる)
パンとレモンティーとオレンジジュース。全部セルフで食うだけ食った。それにしても食堂には日本人しかいない。何だか興醒めだ。
ロビーに8:30集合。やっとミラノ観光出発だ。スカラ座広場にはレオナルド・ダ・ビンチの像が立ち、その正面にスカラ座がある。
そのまま十字をしたエマヌエーレ2世アーケードに入りガラスと鉄のドーム型の天井を眺める。
アーケードを抜けるとパッと開けた視野が目の前に広がる。だだっ広いドォオモ広場にエマヌエーレ2世の像。
左に目をやるとあのゴシック建築の最高傑作と言われるドゥオモが姿をあらわした。こればっかりは度肝を抜かされた。外がすごけりゃ中もすごい。内部見学もスケールのでかさに口が開きっぱなしの自分に気が付く。
百聞は一見にしかず!見学することで始めてこの大聖堂の素晴らしさを知る事が出来るだろう。
その後、スカラ座広場に戻ってミラノ中央駅付近指定店で休憩。
皆が休憩している間に孝樹と理で駅を探索する。こっちの駅はやっはりスケールが違う。外国を大陸で繋ぐだけあって駅の大きさは日本と比較にならない。
スフォルツェスコ城で午後からの自由行動で僕等は2班に別れて行動する事にした。昼食を城を抜けた公園でパンとレモンティーを頼む。実質、これが始めてイタリアで飯を買う事になる。
パンを頬張りながら、記念墓地へと進むがどうも道に迷ってしまった…。片言の英語で道行く人に尋ねるが、どうやら西に来すぎたようだ。慣れない言葉で「グラッツェ!」と言い、ぐるっと迂回して戻る事にした。道端には至る所に犬の糞が散乱している。イタリア人はその辺全く何も感じないのだろうか?きっと踏む方が悪い位の感覚なのだろう。俺もその一人、出来たてホヤホヤの地雷を踏んでしまった…!!!
15分で着くところを45分もかかってミラノ記念墓地へ。この墓地はとても立派で25万平方メートルもの広さを持っている。見るもの全てが始めてで驚きは隠せない。指揮者トスカーニの墓が探せなかった事が心残りだ。
それからセンピオーネ公園の凱旋門(平和の門)を見て集合場所へと行く。途中何人かのイタリア人に「ジャポン?」と聞かれたりもした。もう1つの班との集合の2:00にスフォルツェスコ城の噴水前に到着。レオナルド・ダ・ビンチの最後の晩餐を見にサンタ・マリア・デレ・グラッツィ教会に足を運ぶが、ここはどうやら前もって予約していなければ入れないらしく、当然の如く俺らは中に入る事は出来ない。
仕方なく近くにあるレオナルド・ダ・ビンチ科学技術博物館に足を運ばす。学生証でL.12000のところ、L.8000になると知るがあいにく、学生証は家においてきている。免許証じゃ分らないかな?と思い、出して見るとやってみるもんだL.8000になった。ここはレオナルド・ダ・ビンチと言うよりも科学博物館と行って良いだろう。様々な分野の莫大な資料が収められている。
小学生らしき集団が先生の説明を受けている…。当然耳を澄ましたってイタリア語じゃー何言ってるか分らない。
20:00にシャトルバスがドォオモから出るためそれまでの時間、今一度ドォオモ内の写真を撮る。前にあるバーキンでL.1000のジェラートを頼みドォオモの階段でミラノに沈み行く夕日を眺めながら食べる味は格別だった。
その後、アーケードをぶらつき夕食を食べにBar(バール)へ入るがイタリア料理の食べ方は実に難しい。食べる事自体はどうにかなるが、用はマナーの問題で非常に気を使ってしまう。俺はミラノドリアを頼むが、塩味が濃くパンと食べていないと辛すぎる。この国はサービス料金つまりチップが食事に加算されるので慣れない俺等はどうして良いのか分からなかった。
食った気がしないまま店を後にしてシャトルバス待ちで近くのvirginで時間を潰す。どうやら日本産のCDはかなり高い。タバコもこの国は税金が高いのだろう。日本の半分の量で170円分くらいはする。
どうにかシャトルバスに乗り入れ無事にホテルへ到着。
明日はベニス経由でフィレンツェだ。
ミラノ
【か】
・ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世
ドォオモ広場とスカラ広場を結ぶ、ジュゼッペ・メンゴーニ設計の十字型アーケード。1867年に完成。天井はガラスと鉄のドーム型、床にはモザイクと大理石が敷き詰められている。十字の中央部分には雄牛のモザイクがあり、その局部に片足のかかとを置いて一回転すると、幸運が訪れると言われている。
・記念墓地
25万?の広大な敷地に、ネオ%ゴシックよりは精巧な彫刻が施されたモニュメントが点在するミラノの記念墓地。1866年ロンバルディアの中階級以上の名家によって設立された。正面の白亜の建造物をはじめ、全体の構成をカルロ・マキチーニが設計。一般の人も見学できる。
・国立レオナルド・ダ・ビンチ科学博物館
ダ・ビンチの生誕500年を記念して1953年に作られた博物館。記念館、鉄道館、空と海の交通館と、カテゴリー別に展示されている。
見逃せないのは、16世紀の修道院を利用した記念館2階にある、ダ・ビンチ・ギャラリー。ヘリコプターや城壁を攻撃するための装置などが、設計図や模型を使って展示されている。
【さ】
・サンタマリアデレグラッツィエ教会
レオナルド%ダ%ビンチの「最後の晩餐」があることで知られる。教会左手にあるドメニコ会旧修道院の食堂の壁にあるこの絵は1495年〜97年にかけて描かれ、言うまでもなくダ・ビンチの最高傑作。キリストが弟子たちに向かい、『汝らの中の1人、我を売らん』と言った瞬間の、12人の弟子たちの驚きと動揺が生き生きと描かれている。
・スカラ座
1788年に完成した、ジュゼッペ・ペルマリーニ設計のネオ%クラシック様式のオペラ劇場。
・スフォルツェスコ城
ミラノ最大のルネッサンス建築物。14世紀権勢をふるったヴィスコンティ家の居城を15世紀半ばにスフォルツァ家が改築。四隅の櫓を1辺200mの城壁が繋がる。
【た】
・ドォオモ
イタリア%ゴシック建築の最高傑作と言われる大聖堂。1386年着工から完成まで500年の歳月が費やされた。幅93m奥行き158m、容積1万1700?教会建築としてはローマのサン%ピエトロ大聖堂に次ぐ規模。外装は2245体の聖者像と135体の小尖塔で飾られ、中央駅の尖塔には4mの黄金のマリア像が立つ。
【ま】
フランスやドイツなどのヨーロッパ各都市を結ぶ国際列車や首都ローマをはじめイタリア国内の地方都市を結ぶ列車は、ミラノ中央駅を発着する。その他ミラノには7つの国鉄駅があるが、ミラノ中央駅以外はいずれも近郊線の発着が中心。
国立ダヴィンチ科学博物館
所在地:Piazza Santa Maria delle Grazie 2
電話 : 02-4987 588
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