李香蘭

李香蘭』の千秋楽公演

『南十字星』と『異国の丘』に並び昭和の歴史3部作
李香蘭という名前は知らなかったが昔、中国と日本を繋ぐ有名な女優がいた
というのは中学か高校の頃に聞いたことがあった。
南十字星よりも歴史の背景がよく分かる展開だった。
戦争が生み出すものは憎しみしかない。
戦争を起こすのはもってのほかだが、争いを起こさないことを考える方がもっと大切なことだ。
国と国それぞれの文化や考えも異なる人種がいくら他の国のことを考えても文化や考えそのものを理解するのは難しい。
唯一分かるとしたら、それぞれの国でそれぞれの国を見つめてきた人しか理解できないのではないだろうか?
反戦を論じる人も正しい人もいれば偏った意見を言う人もいる。
結局は戦争に実際に巻き込まれた人々そのものが幸せと感じる時代を築かなければ意味が無い。
李香蘭は中国、日本それぞれの文化に暮らし、そして、ただただ人として平和を願い互いの国を見つめてきた。
この時代にあった歴史を見つめることも大切で、以降同じ事を招かないようにすることも今後の世代に必要とされる。

李香蘭の舞台について記述しようと思ったが、気が付いたら戦争について思っていることを書いてしまった。それだけ戦争の醜さを感じたのかな。
若い人にも劇でなくても良いので何かのきっかけで李香蘭(山口淑子)の歴史に触れてみてほしいと感じた。

※1951年:世界的彫刻家イサム・ノグチと結婚していたのは知らなかった。。

李香蘭
ストーリー
http://www.shiki.gr.jp/applause/rikoran/

日中15年戦争に翻弄された、日中の架け橋になろろと「李香蘭」になった日本人(山口淑子)女性の人生。
日本関東軍の宣伝に利用され、満州映画協会の主演女優として活躍した香蘭は、日本の宣伝工作に加担した罪を問われる。
後漢奸(かんかん)*1として裁かれる。
日本人故に漢奸としての罪は免れたが、知らないとは言え、その犯した罪は大きい。
しかし中国の「以徳報怨」(徳を持って怨に報いる)にて許されるのである。
五族協和満州国建国は13年の夢に終わり、満蒙開拓団などの犠牲者も多い。
法廷で日本国籍を立証することのできた李香蘭が口にしたのは、自分を産み育んだ遙かなる中国への愛の言葉だった・・・。

*1:中国人でありながら、日本に中国を売り渡した売国奴

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