七夕

今日は七夕だが生憎のどんより湿度の高い日で星空は見えない。
明治までは8月に行われていた。
何故かというと暦が変わったためで、本来、七夕旧暦7月7日は今の8月11日であったわけだ。
そのため、星空は良く見えたということだ。
七夕の由来は今から2000年前にはすでに中国で成立していた伝説だと言われている。
中国での宮中の行事”乞巧奠(きこうでん)”というお祭りがあった。
日本では奈良時代に伝わったと言われ、宮廷や貴族の間に取り入れられ、盛んに催されたようだ。
女性は裁縫、男性は和歌の上達を願う行事。
つまり、学業や仕事に関する願いを書くことが、短冊本来の目的である。
一般的に恋人達の願い事が行事に思われがちな七夕だが本来は異なる。

そもそもの、七夕の物語とは

織姫(こと座の1等星ベガ)は天帝の娘で、機織の上手な働き者の娘であった。
あまりに働き者の娘を見かねて天帝は夏彦(わし座のアルタイル)を織姫に紹介する。
夏彦もまた働き者であり、天帝は二人の結婚を認めた。
しかし、めでたく夫婦となった2人は夫婦生活が楽しく、織姫は機を織らなくなり、夏彦は牛を追わなくなった。
これを見た天帝は怒り、2人を天の川を隔てて引き離した。
しかし年に1度、7月7日の七夕の日だけは会うことを許した。

これが本来の七夕の物語である。

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